重明殿

徳寿宮(トクスグン)の敷地の外郭を囲むようにあるトルダムキル(石塀の道)に沿って正門から裏手の方へ足を運ぶと、現在、貞洞(チョンドン)劇場となっている建物があり、その路地を入っていくと重明殿(チュンミョンジョン)の建物があります。 重明殿は、ロシアの建築家・S.サバティン(Seredin Sabatin)の設計により、1897年から1901年にかけて建築された皇室図書館です。地上2階、地下1階からなる西洋式建造物で、当初は漱玉軒(スオクホン)と呼ばれていました。 1904年、徳寿宮が火災に見舞われた後、重明殿は朝鮮王朝第26代の王・高宗(コジョン)皇帝の執務室・便殿(王が普段起居する宮殿)兼、外国使節団との謁見室として使用され、後に、大韓帝国の外交権が奪われた乙巳勒約(ウルサヌギャク)(日本でいう「第二次日韓協約」)が締結された悲運の歴史の現場でもあります。 もともと重明殿は徳寿宮の宮殿敷地内にあった建物でしたが、徳寿殿と重明殿の間にトルダムキル(石塀の道)が敷かれたことにより、徳寿宮からは切り離されてしまう形となりました。 重明殿は韓国の近代建築の最も初期の姿をとどめている建物です。しかし、1925年に起きた火災により、外壁のみを残し、建物内部はほとんど焼失し失われてしまいました。 重明殿の建物は、日本の植民地支配から解放された1945年8月15日以降、建物の用途や所有者が幾度も変わりましたが、2006年9月、文化財庁に所有権が移転、2007年2月には史跡第124号の徳寿宮に含まれる形で史跡に追加指定されました。

情報

  • 問い合わせ・案内 文化財庁 徳寿宮 82-2-771-9953 Br 案内室 82-2-751-0734
  • 休憩日 月曜日
  • 営業時間 入場時間 9 30 17 00 Br 観覧時間

場所

ソウル特別市 中区 貞洞キル 41-11 (貞洞)

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